ある平和な日常





「しょーらーんー助けてー」


緊張感のない声が聞こえてくる。

「何をやっているんだ。」

そこには、本に埋もれたの姿があった。
そしてすぐ近くには、同胞の太陰の姿も

軽くため息をついて、腕を引っ張る。


「ありがとう、宵藍。」




どうやら、部屋を片付けていて、太陰が面倒になり風を起こし、その大半の本がの上に落ち、
ちょうどそのとき、青龍が部屋の近くを通った。


「もう、太陰ったら、急に風を起こしたら危ないじゃない。」
「ごめんなさい・・・。」

肩を落とした太陰をみて、青龍は一喝する。

「あとで、白虎にでも叱ってもらえ」
「え、ちょっと・・青龍!」


急にあわてた太陰をみて、は、にっこり笑っていった



「宵藍、太陰反省してるんだから、白虎には内緒にしておいてあげて。」
・・・」

うるうるしながら太陰はに抱きついた。

「勝手にしろ。」

といい、青龍は隠形した。



「青龍が、いうこと聞くのって絶対晴明以外は、だけよね」
「そう?」


そう二人で笑いながら本を片付けていた。




☆おまけ


その一刻ほど後

「宵藍や」
「・・・・・。」

「お前、白虎に報告したのか?先ほどから、太陰が異界から姿を現さないが」
「知らん。」


実はこっそりと、一部始終を見ていた玄武が白虎にいっていたのだった。
そんなことを知らない太陰は

「許してーーーーー!」
とずっと正座させられながら白虎に必死になきついてた。

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