4.正体暴露。
神将たちが、青龍とに気を使って、部屋のすぐ後ろにある庭へと移動していた。
「まったく、時と場所を考えてほしいものだ。」
「そうよね、私たちの存在なんて忘れているのかしら?」
玄武と太陰がうなずく。
闘将たちは、ただ、ほほえましいことだ。というだけだった。
あの青龍が、あそこまでに対して不安がったり、嫉妬したりと
とても面白い...いや、見れない一面をみることができて、うれしかったりもする。
「それにしても、うまくいきすぎな気がするな。」
「あぁ、こううまく進んでいいものだろうか。我らのことを聞かず、見知らぬものを自分の家にとめるなどおかしいからな。」
「・・・何か考えがありそうだ。」
闘将たちは常に主に気を配ろうと決意する。
一方、楸瑛は、自室にいくと、ため息をついていた。
「主上からの頼みとはいえ、不思議なものたちを招いたものだ。」
そう、全部、紫劉輝がいったことだったのだ。
怪しげな旅人がいると璃桜がそのものを調べたほうがいいといっていたと。
璃桜が占った結果だそうだ。
「けれど、いやではない。」
あの少女は、とても美しい容姿をしていた。
それだけではなく、何か暖かなものを感じ取った。
むかし、玉華姉上に想いつづけたような。
「いったい、何を考えているのだろうね。私は。」
とにかく、明日霄太師のもとへつれていってみる。
一応、信頼は勝ち取ったほうがいい。
信頼させて、なにかあるようなら捕らえる。
ただの旅人にここまで考えるものだろうか。
なぜ?
あの少女と、家族といわれたものたちはいったい何者なんだ?
翌朝、藍家に仕えている女がが起こす前にはすでに青龍に起こされていた。
異界にいった神将は驚いていた。
そこは、自分たちが普段いっているところそのままだったから。
ならばどうして、自分たちははじめ異界へといけなかったのだろうか。
それだけが不思議だった。
「殿。準備はいいかい?」
朝ごはんをすませたを外へといざなう。
傍らに青龍がつねに睨みつけている。闘将たちもまわりに気を配っているようだ。
そのころ、霄太師は、久しぶりに客人がくると張り切っていた。
先日、璃桜が占じた結果は、少女とともに怪しいかげがあり。ということだった。
少女が、怪しいということではない。
そして、霄は、闇淤神と知り合いで、一応、神将たるものも女神というものもしっていた。
つまり、この世界で唯一、の理解者になりうる人物だった。
御史台は、占いの結果を怪しい少女と決め付けた。
それは、後に、璃桜が訂正に使いをだした。
主上にも。周りの管理にも使いを出した。唯一知らないのは、紅秀麗と藍楸瑛だけ。
皮肉なものだ。最初にかかわった人物たちが、少女を怪しいものと。思っているのだから。
朝廷に出仕した楸瑛は朝廷の少女への対応に驚いていた。
それは、主上に参上を述べているかのように丁寧な口調だったから。
本当に彼女は何者なんだ?
そのころ、は、朝廷の対応に苦笑した。
これではまるで、私たちを知り尽くしているかのような態度だ。
はすぐに、朝廷三師の霄太師のところへと通された。
なぜか後ろに楸瑛もついてきたが。
「遠路はるばる、よくお越しくださいました。」
霄太師は軽くお辞儀をした。
そして、やはり驚いたのは楸瑛だった。霄太師が頭を下げている!?
「・・・霄さんですね。」
「はい。そうです。・・・藍将軍。さがっとれ。」
藍楸瑛ははっとし、外にと出て行った。そして彼が主上から、ことのすべてを聞いたのはそれから一刻もしないうちだった。
「これで、邪魔者はきえたの。十二神将よ。いるのだろう。」
神将たちは、驚いたが、あの高淤神の知り合いなのだから、しっててもおかしくないと判断した。
すぐにそばに控えていた神将たちが顕現する。
「・・・人間ではないな。」
玄武が断言する。
「ほっほ。それはおぬしらの主にも言えることではないか?闇淤神・・いやいまは高淤神。といったか。の使いの陰陽師よ」
「はぁ・・・それで、何を言いふらしたのですか。」
この朝廷の対応についてだ。
「なに、簡単なことだ。君と一緒に怪しいものがこの世界に入り込んだ。時空の列からはずれおぬしよりも早くこの地についた。それを退治してくれる専門家をこの霄が異世界から呼んだ。ということだよ。」
・・・高淤神。なに余計なものまで飛ばしているんですか。
そして、あまりに真実に近いことを朝廷のものが知っているとおもい、ため息がでた。
「異世界に妖異が入り込んではいかんとおもって封じていたが、それもなさそうだからな。昨日封印をといた。」
だから、天空たちも昨日の夕刻見つけられた。ということだ。
自分の正体がほとんどこの国のものに知れたというのにはひっかかったが、この世界から消えれば大して問題はないだろう。
ずっとこの世界にいるわけではないのだから。
「ということで、名前を教えてもらってもいいかの?」
「安倍です。」
「では、よ、昨日の件はわしが謝ろう。すまなかったな。」
といい。頭をなでたそれは。
夢のなかでよくあう。私の祖先の安倍晴明のそれに似ていた。
実際はあったことがないけれど、
ずっとあってみたかった。
神将たちの最初の主・・・・。